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資産区分と分散投資

東京や日本の大都市に住むと、物価高や通勤ラッシュに悩まされる反面、いろいろな文化や芸術に接する機会に恵まれます。食の面でもフランス、イタリアは言うにおよばず、世界各国のレストランが身近にあり、バラエティに富んだ食生活が楽しめます。食べることだけが人間の豊かさを決めるわけではありませんが、まちがいなく人生の楽しみを高めてくれます。
投資運用の世界でも1997年の金融ビッグバンを契機として、規制緩和とともに、個人向けにいろいろな金融商品が導入され、より充実した資産形成が可能になってきました。大変に結構なことだと思います。ただし、たくさんの商品が提供されますと、それを利用する投資家サイドに十分な知識が必要となります。

昨年は「食」で安全をめぐる問題が多発しましたが、監督官庁の検査体制もさることながら、消費者の“見る目”を鍛えることも大切です。投資でも同様です。金融商品取引法ができたとは言っても、投資家自身が商品について正しい知識と理解を持たなければ問題は解決しません。

日本の投信業界では毎年、いや毎月、多くの新しいファンドが売り出されます。その背景には、激しく変化する投資環境に対応している、ということもありますが、販売側の手数料獲得競争という要因もありそうです。
最近では先進国の経済成長率が鈍化し、一方で中国、ロシア、インド、ブラジル等のいわゆる発展途上国の経済が高い伸びを示しております。このような状況で発展途上国の株式や債券を組入れた投信がブームを呼んでいます。さらには原油や金と言ったコモデティの価格上昇から商品ファンドが人気を集めております。

確かに発展途上国の経済成長は短期的な問題でなく10年~20年と言った長期的な観点からも米国、ヨーロッパ、日本と言った先進国を上回る可能性が高いでしょう。原油やその他の天然資源も長期的な需給から見ても価格上昇が見込まれるかもしれません。
しかし同時に発展途上国には先進国と異なった政治的社会的な不安や経済のアンバランスもあります。資源等のコモデティは短期的中期的な景気変動によって価格が大きく振れるのも事実です。
すなわち、投資のリターンは高い反面、投資のリスクも高いということを覚悟しなければなりません。
つまり、投資家が換金するときに実現損を出したり、予定したリターンを下回る価格で売却しなければならない可能性があります。
投資家としては目先のムードに惑わされることなく、自分の長期的な資産形成の観点から目標とするリターンとリスクにあった資産配分を選択しなければなりません。
さらに個別の資産ごとに見ますと、リスクは高くてもリターンの振れ(リスク)の方向は異なる場合がありますから、ポートフォリオ全体のリスクは特定の資産を組み入れることにより低下する場合があります。新しい資産区分の商品を組み入れる際にはこの点も十分に考えてください。
選択いかんによっては資産全体(ポートフォリオ)のリターンを高めながら全体のリスクを低下させる事もできます。これがポートフォリオレベルでの分散投資の効果なのです。
投資について十分な知識を習得されると、6~8の資産に分散投資をする場合、目標とするリターンを最も低いリスクで達成するには、それぞれの資産をどのような比率で組み入れたら良いかが決まってきます。 これが投資理論における「最適化」の考え方です。


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