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追加緩和見送り、リスク回避の流れ継続

2012/07/13
前日のNY市場からようやく「値動き」のでてきたドル円でしたが、昨日の昼過ぎの日銀金融政策決定会合の結果が発表されると、一転して「乱高下」の相場展開を見せ、結局円高の流れに落ち着きました。

ブルームバーグなど有力メディアの「日銀5兆円の追加緩和は決定」との一報に、それまで79円45-50銭で推移していたドル円が一気に、79円96銭まで円売りが加速。




しかし、決定会合の内容は「固定オペによる買い入れ額を5兆円減額し、代わりに短期国債の買い入れを5兆円増額する」というもので、結局、数字合わせで「追加緩和は見送られた」ということでした。
ドル円は80円手前から今度は79円半ばまで売られ、この間数分程の出来事でした。


市場のコンセンサスは「追加緩和はなし」で一致していましたが、ニュースの「見出し」に踊らされた格好になりました。
市場には2月14日の「バレンタインギフト」の強烈な印象が残っており、再びあのサプライズを想起したことで混乱が生じたものと思われます。


昨日この欄でも注意を促しましたが、その後の日銀総裁の記者会見辺りからじりじりと円が買われる展開となり、
欧州市場では79円前半まで円が円高に振れています。


一方ユーロドルは1.22台を割り込み、1.21台半ばまで売り込まれました。

ユーロドルのこれまでの展開を見ると、悪材料が出て一気に下落し、下落が止まると買い戻しがでて やや水準を押し上げますが、その動きが止むと大台を変えて下落し「安値を更新」する展開が続いています。


そのため、売る水準さえ大きく間違わない限り利益を取れる展開です。

投機筋のユーロ売りポジションが依然高水準なのも、こうした背景と無関係ではないと思われます。

ユーロドルで1.21台半ば、ユーロ円で96円半ばまで下落したことで、市場の関心はいよいよ「1.20割れと95円割れ」に集まってきました。欧州の現在の状況が続く限り、「大台割れ」は時間の問題かと思います。


その理由は欧州の直面している問題だけではなく、世界的な景気減速懸念が強まってきたことも挙げることができます。

世界的な景気減速懸念の震源地は欧州ですが、景気減速を避けるため、ユーロ圏、イギリス、中国に加え、昨日は韓国とブラジルでも政策金利の引き下げが行われ、正に世界中で「追加緩和競争」が進んでいる状況です。


日米ではとうの昔に政策金利は「ゼロ」に近いことから、利下げ余地はありません。
そのため市場に潤沢な資金を供給し、金利低下を狙った「資産買い入れ」を大規模に行っています。
その結果、日米の長期金利は記録的な水準にまで低下しています。


米長期金利は6週間ぶりに1.478%まで低下し、日本のそれは約9年ぶりの水準となる0.765%まで低下して来ました。


世界的に「安全志向」が強まってきたことが、株価の下落に繋がりさらに長期金利押し下げる効果を生んでいます。もっとも、だぶついた資金は「商品市場」や「穀物市場」へ流れ込み、価格を急騰させるという副作用も生んでいます。
本来金利の低下は景気を刺激したり、株価の上昇に繋がりますが、株式市場は「笛吹けど踊らず」といった状況が
続いています。
日本の3大証券によるインサイダー問題、欧州ではバークレイズを中心とするLIBOR金利の操作問題、さらに米国では大手米銀のデリバティブによる巨額損出と、本来金融市場をリードしていかなければならない「主役」たちによる混乱が続いています。


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