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韓国政府も「グル」

日本の先端技術を狙って韓国企業が日本人技術者に食指を動かしている。韓国の大手メーカーが、ついに日本国内での技術者採用に動き出した。

リチウムイオン電池を手掛けるLG化学は、パナソニックなどの日本企業を激しく追い上げるが、電池内部に使われる特別な素材や部品の多くを日本企業から調達している。その割合を減らし、自前で開発できる人材の確保を日本で行おうとしているというのだ。

 LG化学に先立ち、韓国の大手自動車メーカー現代自動車は6月15日に横浜市内のホテルで人材採用フォーラムを開催している。これまでも水面下での「引き抜き」はあったが、日本国内でここまで堂々と韓国企業が採用面接をするのは初めてのことだ。

 この10年間、韓国政府は特殊な素材や精密部品の国産化を進めて自国の産業を育成してきたが、この試みは思ったほどに成果は出ていない。韓国企業製の液晶パネルや半導体メモリ製品も、日本メーカーの素材や部品がなければ、今もなお製造不可能な状態にある。

 焦った韓国は、政府ぐるみで日本の技術を狙い始めた。日本の経済産業省に相当する韓国の知識経済部傘下の大韓貿易投資振興公社も、日本での人材採用を活発化させている。5月30日には、日本人技術者向けに韓国企業採用セミナーを開催。求人を見ると化学や電機、プラント、環境関連など多岐にわたっていて、年俸は400万~1200万円と悪くはない。

 裏を返せば、これまで以上に日本の技術流出のリスクが高まっているということだ。最近では新日鉄の門外不出の電磁鋼板技術が、韓国鉄鋼大手のポスコに流出したことが明らかになった。新日鉄の元社員から情報を不正に入手したとして、新日鉄はポスコを提訴している。

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 日本人技術者を大量に採用しようという動きは、日本企業を神経質にさせているが、韓国企業はそんな懸念もどこ吹く風だ。

「最先端の製品は、素材や部品メーカーの高度な技術力が必要です。極端にいえば、その技術が日本にあって、韓国ではなかなか育たない。彼らは、ようやくそこに気づいた。これからは、もっと露骨な日本人技術者の採用が増えると思います」(日系素材メーカー幹部)

 利益のためならなりふり構わない韓国企業だが、その姿勢だけは日本企業も見習うべきかもしれない。


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